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プロフィール
畑澤聖悟(はたさわせいご/劇作家)
1964年生まれ。「劇団北の会」「劇団漫金堂」「シアター・ル・フォコンブル」「弘前劇場」を経て、2005年、演劇プロデュースユニット「渡辺源四郎商店」を設立。ラジオドラマの脚本家という顔も持つ。 渡辺源四郎商店 98年以降、脚本家・演出家として年1~2のペースで様々な賞を受賞。 これまでのおもな受賞歴: 放送批評懇談会ギャラクシー大賞ラジオ部門最優秀賞/平成11年度日本民間放送連盟賞ラジオ娯楽番組部門最優秀賞/平成11年度文化庁芸術祭大賞/平成12年度日本民間放送連盟賞ラジオエンターテイメント部門優秀賞/平成13年度日本民間放送連盟賞ラジオ教養番組部門優秀賞/平成14年度・15年度日本民間放送連盟賞ラジオエンターテイメント部門優秀賞/日本劇作家大会2005熊本大会・短編戯曲コンクール最優秀賞/平成17年度全国高校演劇発表大会最優秀賞・文部科学大臣奨励賞・創作脚本賞 その他のジャンル
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12月17日(木)
中央会館(弘前中央高校合宿所)にて『あゆみ』稽古。先週加筆した冒頭部分、全員のx軸往復(稽古ではこういう言い方をする)のシークエンスを丸ごとカットする。これでテキスト的には県大会版とまったく同じになった。ただし途中の演出においてあゆみの人生のポイントとポイントを繋ぐための様々な新しい仕掛けをちりばめてある。地味な作業ではあるが、自分としては過去最多の手数を掛けたつもり。全てを観客に理解してもらえるとは思わないが、50%も伝われば成功。そして勿論伝わる人には100%伝わるだろう。弘前市民会館に足を運んで明日の準備などしたりする。書き変えた『みなぎる血潮はらっせらー』の長台詞がなかなか覚えられない。自分で書いたとはいえ、2ページまるごと全部はやはり手強い。A4用紙に2段でびっしり印字してクルマのダッシュボードにガムテープで張り、移動中の車内でぶつぶつ台詞入れする。なんたって本番初日まであと6日。同じ台詞を良平も覚えなきゃならんのだということを考えると、力が入る。16:30、弘前商工会議所会議室にてトーホグ大会生徒講評委員会学習会。トーホグ各地から集まってきた6人と委員長のマドカ(弘前高校)。そして、顧問の先生たち。資料配付し、自己紹介のあと、講評委員会の任務や、仕事の内容について語る。 ・なんのために講評を書くのか? ・生徒講評委員の講評とは誰が誰に向かって書くものか? ・演劇を学ぶ者の創った芝居を演劇を学ぶ者が評価するということはどういうことか? ・作り手への敬意を忘れないこと。 ・寛容な態度で臨むこと。→新しい才能は違和感を伴って現れる。 ・受け手の未熟さのせいで違和感が生ずる可能性があることを忘れるな。 ・常に自身に本当にそうなのか?と問う姿勢を。 ・批評するということは他人を傷つけることである。では、どうすればいいのか? ・文章は伝わらなければ意味がない。 ・もっと想像力を!読み手の側になって考える。上演校の立場になって考える。 ・言葉選びは慎重に。不要な誤解を与えないように。 ・その芝居を観ていない人が理解できるように書くこと。 ・「あらすじ」「(戯曲)全体の構造」「印象に残った台詞や場面」「照明・音響・舞台装置役者・演出」「自分とのかかわり」→とはいえ、決まったやり方というのは存在しない。 ・褒めてばかりの講評はつまらない。しかし、作り手を納得させることが出来なければ批判は書くべきではない。 ・印象批評を避ける。なぜそう思ったか根拠を示すこと ・「私はそう思う」というエクスキューズを入れてもよい。経験や演劇観の違いで、疑問に感じる読者もいるかも知れないから。 委員の主な仕事は4つ 1)13本の上演を観劇する。 2)上演が終わるごとに全員で作品についてディスカッションする 幕間(20分)で、7人全員が感想を述べながら、感想を共有し合う。ここでは全員が発言することが鉄則。ディスカッションをするためのスペースは2階ホワイエに設置され、一般に公開される。ディスカッションの内容は速報にまとめられる。 3)話し合いで出された意見をまとめ、速報を発行する 13本の上演ごとに担当者を1名決め、22字×25行程度の講評分を作成する。書き上げの作業は弘前商工会議所で行うが、21:00以降はホテルに帰り、各自の部屋に持ち帰って作業を続ける。講評文の原稿はその日の23:00までに提出。原稿は携帯で作成し、メール送信で担当者(畑澤)に入稿する。 4)大会最終日の生徒講評委員講評で、講評のまとめを発表する。 講評速報は、紙面の半分をディスカッション内容、半分を講評文とし、それにより講評にバリエーションを持たせると共に講評文担当の生徒の負担を軽減した(講評分の文字数が従来の半分)。説明の後は、新島学園の『りょうせいの話』DVDを全員で鑑賞し、模擬ディスカッションを行った。マドカ委員長を中心に、顧問が一切口を出さない約束で20分間。なかなか白熱して、 「いけるッ!」 と、思った。良かったところや注意点を延べ、解散宿舎であるニューキャッスルホテルにて夕食。今日の宿題は講評速報0号に掲載の委員の自己紹介(氏名、学校名、学年、自己PR、今までに一番印象に残った芝居とその簡単な感想)を23:00までにケータイで入稿することである。あとのことは杉山先生にお願いし、青森市に急行。21:30ごろAGPに到着。『みなぎる血潮はらっせらー』りんご組のあと、ほたて組の稽古。東映のヒーローっぽく叫ぶ台詞が多いので、迫力を出しつつ声を枯らさないようにセーブしなければならない。 ※『りょうせいの話』の作者である大嶋昭彦先生と08年夏の新島学園高校演劇部のみなさんに、この場を借りて御礼申し上げます。
by nabegen4ro
| 2009-12-17 15:11
| 演劇
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