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プロフィール
畑澤聖悟(はたさわせいご/劇作家)
1964年生まれ。「劇団北の会」「劇団漫金堂」「シアター・ル・フォコンブル」「弘前劇場」を経て、2005年、演劇プロデュースユニット「渡辺源四郎商店」を設立。ラジオドラマの脚本家という顔も持つ。 渡辺源四郎商店 98年以降、脚本家・演出家として年1~2のペースで様々な賞を受賞。 これまでのおもな受賞歴: 放送批評懇談会ギャラクシー大賞ラジオ部門最優秀賞/平成11年度日本民間放送連盟賞ラジオ娯楽番組部門最優秀賞/平成11年度文化庁芸術祭大賞/平成12年度日本民間放送連盟賞ラジオエンターテイメント部門優秀賞/平成13年度日本民間放送連盟賞ラジオ教養番組部門優秀賞/平成14年度・15年度日本民間放送連盟賞ラジオエンターテイメント部門優秀賞/日本劇作家大会2005熊本大会・短編戯曲コンクール最優秀賞/平成17年度全国高校演劇発表大会最優秀賞・文部科学大臣奨励賞・創作脚本賞 その他のジャンル
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予定されていた2011年の公演(3県、6都市、6会場、6ステージ)は終了しました。わたしたちを呼んでくださった皆様、お運びいただいた皆様に厚く厚く御礼申し上げます。
①(八戸市)10月28日[金] 19:00開演 八戸シーガルビューホテル体育館 ②(青森市)11月12日[土] 16:00開演 ねぶたの家ワ・ラッセ イベントホール ③(気仙沼市)11月26日[土] 13:30開演 気仙沼市立面瀬中学校ホール ④(大船渡市)11月26日[土] 17:30開演 大船渡市民交流館カメリアホール ⑤(釜石市)11月27日[日] 13:00開演 旧釜石商業高校体育館 ⑥(久慈市)12月14日[水] 18:30開演 久慈市文化会館小ホール そして、追加公演が決定しました。 12月23日(金) 会場:青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 15:30 開場 16:00~16:30 被災地応援公演報告会 16:30~17:30 「もしイタ」上演 上演だけでなく、報告会も行います。「もしイタ」ツアーの記録と記憶を部員たちが語ります。ぜひこちらも併せてご覧下さい。どなたでもご入場いただけます。もちろん入場無料です。2011年2月13日(日)まで青森駅周辺で開催中のあおもり灯りと紙のページェントの関連企画です。こちらのイベントもぜひ、お運び下さい。 ※お問い合わせは青森中央高校(017-739-5135)、顧問の畑澤までお願いします。 ※当日の公演お問い合せなど緊急の場合は渡辺源四郎商店(080-1269-6158)までご連絡下さい。 青森中央高校演劇部が東日本大震災の被災地に出掛け、元気な演劇を上演します。28名(演劇部27名、顧問1名)。移動の費用は全額当方で負担します。会場は教室程度の広さがあればOKです。照明音響設備、ステージは必要ありません。会場使用料が生じた場合は当方が負担します。チラシも当方で作ります。宣伝も可能な限り当方でやらせていただきます。当方がご当地に乗り付けたバスをお客様の足(シャトル輸送など)として使用していただくことも可能です。演目/「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」(作・畑澤聖悟、上演時間60分) 【今回の企画を立てるにあたって】 3・11の東日本大震災で、青森中央高校のある青森市は幸いにして大きな被害を免れました。生徒の中に被災した者はいません。余震も合わせて3日ほど停電したり、ガソリンを買うために2時間並ばなければならなかったりしましたが、肉親や家を失った多くの方達のことを思えば、これしきのことを苦労と呼んではなりません。 青森中央高校演劇部は震災以来、演劇を学ぶ者として、また、東北に暮らす高校生として、何をするべきかずっと考えてきました。結論として、今自分たちにできることは自分たちのやれることを予定通りに全力でやることだ。と、考えました。4月の新入生歓迎公演、5月の基礎練習、6月の演劇講習会参加と東青下北地区夏季大会、7月の4本立て自主公演と北東北インターハイ総合開会式の出演、8月の中学生ワークショップと、休む暇もなく演劇に打ち込んできました。しかし、テレビや新聞やインターネットで被災地の現状を伝え聞くとき、3・11で胸に突き刺さった棘が、まだずっと刺さったままであることを意識せずにはいられません。高校演劇部にとって年間最大のイベントである地区大会を終えた9月中旬、部員全員で話し合いを持ちました。その中で今度こそ自分たちが被災地の人たちのために何かやろう、と全員一致で決定しました。わたしたちのやれることはやはり演劇であろうと考えます。今まで学んだことを生かす、というだけではありません。演劇によって幸福を味わわせてもらっている私たちは、演劇で他の誰かに幸福になっていただく努力をしなければならないと思うのです。 【上演作品について】 「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」は、笑いあり涙ありの「高校生活劇」です。荒唐無稽な筋立ての中に高校生の挫折と成長を織り込んでいます。また、大震災によってチームメイトや家族を失い、青森に転校してきた主人公の成長を描くことによって、被災者にメッセージを送り、震災後の日本人が今なすべきことを訴えます。観劇後、さわやかな印象の残る作品になっています。 タイトルは言うまでもなくベストセラー小説を原作とした映画「もしドラ~もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」のパロディですが、これはよく知られた既成作品のイメージを拝借することによって、作品世界によりよく親しんで貰うための戦略です。いじめや差別、イラク戦争、原爆など深刻な問題を扱うことの多かった同校演劇部だけに、「今回は明るく楽しお芝居ですよ」とアピールするねらいもあります。 本作は執筆の段階から意図的にすべての舞台効果を排除して制作されています。すなわち舞台には一切の舞台装置や置き道具がなく、役者は一切の小道具を用いず、照明・音響効果も使いません。これは被災地での上演を想定したもので、つまり体育館や集会所、グランドなどある程度の広さのある場所ならば照明設備や音響設備、暗幕などがなくても上演できます。仕込みやリハーサルの時間を必要とせず、より被災地のニーズに合わせることが可能になっています。 本作には「舞台効果がない」と書きましたが、それは機材を必要とする電気的効果のことです。27人の高校生(演劇部員全員)が舞台狭しと駆け回るこの舞台では、全員が劇中歌を歌い、全員がBGMを口三味線でハミングし、効果音さえも役者が声で発します。劇中に野球の試合の場面がありますが、その際の観客の歓声、応援団やチアリーダーの声援、バットがボールを捕らえる打撃音など、全ての音響効果が役者の肉声のみで表現されます。このように躍動する高校生の姿をお見せすることによって、元気をお届けしたいと考えています。 本作は12月16日~18日に山形市民会館にて行われた第44回東北地区高等学校演劇発表会でも上演され、会場を笑いと涙で包みました。審査の結果最優秀賞(1位)を受賞し、2012年8月に富山市で行われる全国高等学校総合文化祭演劇部門の出場権を獲得しています。 【上演作品あらすじ】 4月。青森市にある某県立高校。その野球部に女子マネージャー、エリカが入部してきます。彼女は1年生の頃、陸上部に入部しており、やり投げでインターハイに出場したほどの選手でしたが怪我のため現役を断念し、陸上部が廃部になったため、2年生のこの時期に野球部に入部したのです。自分が果たせなかった夢を野球部に仮託し、情熱を燃やすエリカでしたが、肝心の野球部は部員が8人しかおらず、やる気のかけらもありません。一念発起したエリカは部員勧誘に乗り出しました。やがてエリカは転校生、カズサに目を留めます。カズサは被災地の学校からこの春転校してきたばかりでした。そして、前の学校では野球部に所属していたというのです。「野球は辞めた」と言いはるカズサをなんとか説得したエリカは「今度はちゃんとしたコーチに来て貰おう」と学校に掛け合います。しかしやってきたコーチはなんと、盲目の老婆、イタコでした。「ワの言うことを聞げば絶対甲子園さ行ける」と宣言する老婆。野球部はいったいどうなってしまうのでしょうか? 【青森中央高校演劇部について】 青森県立青森中央高校演劇部は全国高校演劇発表大会の常連校として知られています。1999年に『生徒総会』で優秀賞を受賞、2005年に『修学旅行』で最優秀賞を受賞。2008年の『河童』で2度目の全国最優秀賞を受賞。それまでの功績により08年の東奥賞と青森県褒賞を受賞しています。
by nabegen4ro
| 2011-12-17 14:13
| 高校演劇
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